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アマニQ&A

Q&A

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よく頂くご質問については、下記にまとめました。

アマニとは何ですか?
アマニ(亜麻仁)は、亜麻科植物の種子(仁)のことです。英名 Flax Seed (フラックスシード)、学名 Linum Usitatissimum と言います。 地中海地方原産の自生植物で、人類が初めて栽培した植物のひとつと言われています。紀元前5000年にエジプトで栽培され、ミイラを包む布地に利用されていました。800年代にはフランスで「臣民はアマニをとるべし」と健康上の価値が認められました。この頃、アマニ種子は油に、茎は布地(リンネル)や紙に利用されるようになりました。 中世~近世にかけてアマニの栽培は欧州全般に広まり、17世紀にはアメリカ大陸へ伝播、また日本にもアマニ油(薬用)を得る目的で紹介されました。
どんなふうに食べられているのですか?
欧米では主にシリアルに加えたり、ゴマのようにパンに添加してバラエティブレッドのような形で食べられています。アマニは日本ではまだあまり馴染みがありませんが、ドイツでは1人年間1kgも消費しています。(日本人のゴマ消費量とほぼ同じ量です。)
どこで栽培していますか?
アマニの栽培は寒冷地が適しており、食用のアマニは現在世界総生産の1/2~1/3がカナダで栽培されています。 他にはオーストラリア、ニュージーランドでも栽培されています。 なおインドや中国においても生産されていますが、主に工業用途です。
アマニの栄養成分は?
たんぱく質 22%、脂質 44%、炭水化物 31%、灰分 4%、食物繊維 24%です。 種子の中の脂質が44%(cf:大豆では約 21%、ゴマ約 54%)と多く、中でもn-3系脂肪酸のα-リノレン酸が約 60%を占めています。よってアマニ(粒)中のα-リノレン酸は24%になります。
アマニにはどんな有効成分が入っていますか?
アマニの主な有効成分は3つです
  • n-3系必須脂肪酸のα-リノレン酸(詳細は後述)
  • アマニリグナン(SDG:セコイソラリシレジノール、詳細は後述)
  • 食物繊維(詳細は後述)
ゴマと比較すると栄養成分はどう違うのですか?
ゴマ(いり)の栄養成分は、たんぱく質 20%、脂質 54%、炭水化物 19%、灰分 5%、食物繊維 13%です。 ゴマとの大きな違いは、脂質中の脂肪酸の組成です。 ゴマには過剰摂取が懸念されているn-6系脂肪酸のリノール酸が約 23%も含まれていますが、アマニには 6%程度しか含まれていません。 一方、摂取が推奨されているn-3系脂肪酸のα-リノレン酸は、ゴマでは 0.15%にすぎないのに対し、アマニには 24%以上も含まれています。 他にゴマ、アマニ共にリグナンという生理活性物質を含んでおり、ゴマ特有のリグナンはセサミン、アマニ特有のリグナンはSDG(セコイソラリシレジノール)と言います。リグナンには抗酸化作用と女性ホルモン様作用があります。
α-リノレン酸とは何ですか?
α-リノレン酸は多価(高度)不飽和脂肪酸の1つです。炭素数 18、二重結合数 3の多価不飽和脂肪酸でn-3系グループを代表する脂肪酸です。また、α-リノレン酸は私たちの体の中では作れない、食品から摂らなければならない必須脂肪酸です。 α-リノレン酸の供給源としては、なたね油、調合サラダ油、クルミ、大豆油などや植物油のほとんどに含まれていますが、特にエゴマやアマニに多く含まれています。 α-リノレン酸は発火しやすいため、炒め物のように加熱するよりも、ドレッシングなどの生の状態で摂取することをおすすめします。
アマニにはα-リノレン酸がどれぐらい入っていますか?
アマニ中の脂質が約 44%、その中でn-3系脂肪酸のα-リノレン酸が約60%を占めています。よってアマニ(粒)中のα-リノレン酸は24%になります。