日本アマニ協会について
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アマニとは、亜麻の仁(種子)のことです。人類が初めて栽培した植物といわれ、茎の繊維は布(リネン)製品、種子は食用や搾油用として、古くから衣・食・住それぞれの分野で人々の生活に貢献してきました。わが国では北海道開拓の初期に亜麻栽培が開始され、軍需用の繊維原料として広く栽培されましたが、化学繊維の台頭によって第二次世界大戦をピークに衰退しました。
しかし、昨今の健康志向から研究が進み、その種子や油など食品の分野でもその栄養や機能性が世界的に注目されるようになっています。
亜麻の茎から採れる繊維でつくる布リネン(リンネル)は、古代エジプトの頃から上質で純白な布地が重宝され、現代でも衣類や寝具、テーブルクロスやナプキンなど、私たちの生活には欠かせないものです。
また、住の分野でもアマニ油を主たる原料とした天然素材のリノリウムは、 アマニ油の抗菌性とGreen & Sustainable(持続可能な人と環境にやさしい)建材であることから見直され、医療や教育の施設から住宅まで幅広く利用されています。
食の分野では、脂質の研究が進むなかで脂肪酸の機能性が重要視され、特に不足しがちなオメガ3系脂肪酸の供給源となるアマニの栄養価値が学術的に検証され、欧米をはじめ日本でも需要が伸びています。特に豊富に含まれるα-リノレン酸の抗炎症機能やリグナンの抗酸化機能が、心臓疾患やがんの予防、アレルギーやアルツハイマー症への効能として、その研究成果が多数発表されています。
アマ(亜麻)の学名( Linum usitatissimum)、Linumは英語ではリネンを意味し、usitatissimumはラテン語の形容詞usitaus(最も有益な)に由来しています。アメリカでも早くからスーパーフードとして位置付けられるこの素晴らしい植物、亜麻とその種子のアマニ、そしてこれらを原料とする安全・安心なアマニ製品を普及させることをその使命として、日本アマニ(亜麻)協会を設立しました。協会はアマニの主たる生産国であるカナダのアマニ協会や他の生産国との連携をとりつつ、一般の消費者に向けて、アマニに関する知識を正しく伝えることをその主な目的としています。
平成28年12月15日
日本アマニ(亜麻)協会 設立発起人会